吉田松陰が小伝馬獄にて書き残した弟子たちへの遺言。獄に入ることになった顛末、死に臨んでの心境、死後の指示等が書かれている。松陰は別件の供述中に開き直って余罪を自らバラしてしまう等、アツいのか軽率なのかなかなか判断しづらい人である。しかし(結果的にではあるが)彼の死が引き金となって長州藩、引いては日本全体を幕末〜明治維新という歴史の渦にブチ込んでしまったことには間違いなく、まったくもって不思議な存在である。
- 作者: 古川薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09/10
- メディア: 文庫
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