歴史は勝者によって作られるという常識から、では勝者が隠そうとした事実はどうであったのか、というスタンスで関ヶ原の戦いを敗者の側から見て検証し、通説に疑問を投げかける本。
判官贔屓が過ぎるように思える点もあるが、松尾山がほとんど城と呼べるつくりだったとか西軍の布陣は街道の封鎖+東軍本陣に対して構えたものだったというくだりは大変面白かった。歴史の正確なところは結局藪の中ではあるが、現地踏査でわかることも多いんですね。
- 作者: 三池純正
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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