アンダーグラウンド

監督:エミール・クストリッツァ (1995 フランス=ドイツ=ハンガリー)
出演:ミキ・マノイロビッチ / ラザル・リストフスキー
内容:旧ユーゴ50余年の歴史を描いた映像絵巻。

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 ユーゴスラビアが第二次大戦のあと何がどうなって内戦が起こったのかはよく知らないが、この作品は面白かった。というのは見る側も映画化される側も、国や状況がまったく違っても同じ人間であるからだと強く感じた。人間の原罪である兄弟殺しからして、題材はユーゴスラビアだけど全ての人間へのメッセージということなのだろうか。
 実際起こっている悲劇を喜劇的に描き出すことで悲劇を際立たせている。これはコメディであり、人間賛歌であるといえるのではないだろうか。いえなかったらごめんなさい。クロとソニしか覚えていないがとにかく登場するキャラクター全てがおかしかった。
 ちなみにあの音楽隊は一体なんなのか。よくわからないがしかし雑然とした民族の生命力を感じさせる。『昼下がりの情事』へのオマージュという説もあり。何回見ても面白い傑作。

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