
病院から、救急車が壊れたんだけど見てくれない?というカジュアルな問い合わせが来てからずいぶん経つ。他国からの援助でもらった救急車を放置していたらバッテリーが上がり、それを故障として報告してきたのがそもそもの始まりだった。この時は当たり前ながらバッテリーを交換したら良いんじゃない?ということでバッテリーを購入して終了した。
その後しばらくしてまたエンジンがかからないという報告がきた。調べたところ燃料が入っていなかった。燃料を入れないと症状を確認出来ないので、燃料を入れるよう指導したらそのまま連絡が途絶えた。問題はそこだったのか?しかしまた時が経ち、燃料を入れたがエンジンが動かないという報告が来た。ここまでで初めの問い合わせから既に1か月が経っていた。
それから修理屋さんに運び入れて調べてもらったところ、マスターキーが必要だという。この修理屋さんはメールがないので間に従業員を介した伝聞なので注意が必要なのだが、その旨を病院の担当者に伝えたところ、また連絡が途絶えた。ちなみに連絡が途絶える時は大体「OKOK」と言ってフェードアウトする。多くの場合、全くOKではない。
その後2週間くらいして、マスターキーを作ってくれという依頼が別ルートからあった。そこで今度はマスターキーを購入することは可能か、メーカーに確認した。 メーカー曰く、可なり。ただし電子的な鍵ではないのでスペアキーと同じものであると。なぜマスターキーにこだわるのか、意味が分からないので確認してほしい、と逆に聞かれてしまった。
そして修理屋さんにマスターキーが必要となる理由を聞くと、なにやらマスターキーにはパスワードがついており、故障診断の機械につなぐのにパスワードが必要であるとのことだった。それを聞いたメーカーは心配になったのか、本当にパスワードがあれば調べられるのか?おそらくこの車を直すにあたりコンピューター交換とかやってもらうかもしれないけど大丈夫か?と聞いてきた。修理屋さんはそれを聞くと、もう一回調べてから答えさせてくれ!とのことで、また車を運び入れなければいけなくなった。
当然車を動かすには鍵がいるのだが、その鍵を持った担当者が病欠で不在だという。フェードアウトをくりかえしてばかりいたので罰が当たったのだろう。これが先週の話。そして今週月曜日も病欠、火曜日に出勤するとのことだったのでお昼頃に問い合わせると、現在ミーティングに出てるため1時間後に連絡くれとのことだった。そして1時間後に病院に行ってみると、担当者は頭が痛くなって帰宅した後だった。そしてまた連絡が途絶え、今日まで連絡がつかない。結局何も解決しておらず、ひどい徒労感に襲われている。