お金の話

早いものでもう9月も終り。日本では涼しくなってきているのでしょうがこちらでは特に変化のない毎日が続いております。
さて私は一応経理ということでこちらに来ているので当然ながら両替をしたり売上を立てたり入金したり伝票書いたり、つまりは毎日毎日お金に関する仕事をしているわけですが、その中で気がついたというか苦労しているというか、とにかく日本との大きな違いといえるのが小切手の流通量と25セント硬貨の存在です。
先ず小切手の話ですが、こちらでは個人も企業も支払いというとなにかと小切手を使います。給料も大抵は小切手で支払うようです。これだけ流通しているというのはサインがなければ使えないという安全性に加えて支出を管理するのに便利、等の理由があるからなんでしょうが、受け取る側としては金額によっては多額の現金をお釣りとして用意する必要も出てくるのであまり嬉しくはありません。それでも全ての小切手がすぐに現金化できるというのであればまだ便利といえるのかもしれませんが、中には小切手を切ったくせに残高が足らない、いわゆる不渡小切手をつかませる客もいますし、ひどいのになると口座ごとクローズしてる客もいます。つまりは小切手という便利なツールを使えるほどには国民のレベルが達していないといったところでしょうか。それならば小切手を受け付けなければ良いのですが、そうなると確実にお客が減るという段階にまで流通しているのでそういうわけにもいかず、頭の痛いところです。
それから25セント硬貨の話。いわゆるクォーターというやつで、小銭入れに入っていると頼もしいという点で日本の100円玉のような位置付けでしょうか。ちなみに1セントはペニー、5セントはニッケル、10セントはダイムと呼ばれます。こいつらがなかなか小銭を支払う時には厄介で、例えば45セントというと40+5セント、と考えてしまいがちなんですが、10+10+25セントなわけです。85は25+25+25+10セントなわけです。当たり前といえば当たり前の話なんですが、忙しい時にはなかなかパッと出ないのでイラッとします。だいぶ慣れましたが。イラッとするのに。
さて写真はレジの釣銭に混ざっていた香港の硬貨で、たぶん50香港セント。フィジーとかニュージーランドのお金は似ているのでよく混じっていることもあるのですが、香港ドルは珍しいのです。大きさから言っておそらく5セントと間違えたのでしょうが、そもそも色が違うじゃないか。