コーヒー

会社のエラい人たちはどうやら平社員が飲んでいるユニマットかなんかの、それもおそらくはもっとも安いであろうコーヒーとは違うコーヒーを飲んでいるらしい。これは由々しき問題である。つまりその平社員コーヒーはまずいということを証明しているに他ならないからである。つまり今までの「コーヒーを社員のために供給してやっている」という事実そのものが無駄ということになる。だったら最初からそんなインフラを用意しないでその分を給料に還元するなり利益として計上するなりしてくれた方がよほど会社にとってプラスだ。もしくはその経費をお茶くみ手当てとして会社の女性方に分配したっていい。とにかく無駄すぎる。
お茶くみを女性方にやらせる、というと目を三角にして反対する向きもあるかもしれないが、元々お茶くみは会社を腰掛として考えていた女性達のための仕事であって、そういう人たちのお勤めというのは昔は花嫁修業、社会勉強という意味合いもあったと思うのでそれはそれでよかった。しかしバリバリと仕事をこなす現代のキャリア・ウィメンにお茶をくめとは私も思わないしそれは間違っている。力仕事だってなんだってやっちゃうわよ私その辺の男よりデキるわよという女性方には断じてやらせるべきではないのである。しかしそれに便乗して会社を結婚までの腰掛としか考えていない女性方(これは間違いなく今でも存在する)までもが「女にお茶くみをやらせるのはナンセンス!」というのはそれこそナンセンスであるといえる。一概に男だから女だからということはできない世の中なのだ。だからむしろ婿入りを前提した男がお茶くみやコピー専門で雇われてもいいと思うのだが、そう簡単に意識転換できるほど世の中は軟らかくできていないようだ。