スタンリィ・エリン

闇に踊れ!

スタンリイ・エリンの長編小説。引退した教授がテープレコーダーに語りかけている。 わたしの名はカーワン。白人、男性、引退した歴史学準教授。今はテープレコーダーに向かって語りかけている。わたしは末期的な肺癌患者である。余命は数ヶ月。だが、その数…

最後の一壜

スタンリイ・エリンの短編集。同じく短編集であるデビュー作『特別料理』と比べると洗練されただけ怖さが無い。一寸ひねりの利いたドラマぐらいにまとまっていて、面白いのだが意外性に欠ける。期待していただけに残念。 この本は古本で買ったのだが、なぜか…

9時から5時までの男

スタンリイ・エリンの短編集。表題作のほかに「倅の質問」が面白かった。短編はアイデアが勝負とは言ってもやはり他にも何かないとたくさん読む気にはならない。エリンの場合は無駄のなさから生まれる独特の雰囲気がいい。九時から五時までの男 (ハヤカワ・…

特別料理

スタンリイ・エリンの短編集。今の今まで『二瓶のソース』の作者だと思っていたが違った。人の記憶ってアテにならないものですね。おそらくロアルド・ダールの短編集を探したついでに見つけたのだと思うが、全編外れなしで最後まで面白かった。 終始不気味な…