特別料理

スタンリイ・エリンの短編集。今の今まで『二瓶のソース』の作者だと思っていたが違った。人の記憶ってアテにならないものですね。おそらくロアルド・ダールの短編集を探したついでに見つけたのだと思うが、全編外れなしで最後まで面白かった。
終始不気味な雰囲気の表題作を除いて、これはイマイチかな、と読みながら思ったけども最後の一文でゾクっとさせられた『クリスマス・イヴの凶事』、ラストを読者の想像に委ねた『決断の時』等、落ちのつけ方の意外性が良かった。

特別料理 (異色作家短篇集 2)

特別料理 (異色作家短篇集 2)