ギルバート・アデアの推理小説。
というか現代の作家が書いた本格推理小説の黄金時代へのオマージュ。アガサ・クリスティを念頭に置いたと思われる女流推理作家が探偵役で、先人たちへの敬意か、いろいろと語るのがすこしくどい。推理小説としてはなかなかよくできていると思うが、手がかりとなるメモは当然英語なので、解決へのヒントとしては日本語で読んでいる私には少し弱かった。まあこれは翻訳ものの運命なので仕方が無い。
ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)
- 作者: ギルバート・アデア,勝呂忠,松本依子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/01/11
- メディア: 新書
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