レニングラード・カウボーイ、モーゼに会う

監督:アキ・カウリスマキ(1994 フィンランド)
出演:マッティ・ペロンパー、カリ・ヴァーナネン、サッケ・ヤルヴェンパー
内容:伝説的ロックバンドの成功から5年、彼らの前にモーゼがあらわれる
テキーラによって驚くほどわかりやすく失墜したレニグラの前に、前作で失踪したはずのウラジミールがモーゼとして再び現れ、バンドをシベリアへと導くロードムービー
メキシコ部隊・新加入部隊共に面白くはあるが、かっこよさという点では前作よりも劣る。というのは単純に黒服+サングラスでないからというのもあるが、『モーゼ』は「聖書のパロディ」をテーマにしたせいで『ゴー・アメリカ』よりもプロットや細部に重点を置いたからではないだろうか。レニグラの間に慣れてしまったというのもあるかもしれない。そんなわけで前作よりも落ち着いて見ていられる作品ではあるが、つまらないというわけではなく、バンドの演奏も含めてレニグラのその後として見るといいかもしれない作品。