真梨幸子のサスペンス小説というか、ミステリ小説というか。
家族まるごと殺人事件の生き残りであるフジコの激しい半生。サスペンスかミステリかというのは冒頭の殺人事件の真相をどう捉えるかによる。その後の叔母の態度を考えると、真犯人がフジコであると考えると生まれついたもの、カルマ、で済まされてしまいそうだけども、意外性はないのでやっぱり叔母かな。そう考えた方がミステリとして面白い。
面白いといっても作品自体はそんなに面白くなく、記号のような登場人物によって作者の狙い通り後味の悪い話が続く。ちなみに真相は続編で明らかになるらしいがそこまで読む気はしない。
- 作者: 真梨幸子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: 文庫
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