RIP外山滋比古『思考の整理学』

 外山滋比古が亡くなったので、追悼第一弾として『思考の整理学』を久しぶりに読んだ。ちょうど先日のシン・ニホンに書かれていたようなことが書いてあった。自分の頭で考えることの重要性である。30年以上前に書かれた本が今でも通用するというか、今こその内容である。30年たっても内容が古びないということは、それだけ本当のことなんだろう。すごいなー(語彙不足)。

 本書では、他に引っ張ってもらって飛ぶことができるグライダー型と、自分で飛ぶことができる飛行機型、二つのタイプがあり、前者が多いけど後者ももっと必要よね、と述べている。自分に引き比べて考えてみると、どちらかと言えばグライダー型であると思われる。というかグライダー型でいたい。他人の決めたフォーマットの中で、スキをついて良い結果を出したい。ルールなりフォーマットに文句を言っていたい。ただ実際には状況がそれを許さず、いろいろと自分でやらなければならないことが多い。現実は厳しいのである。それで少しは飛行機型になって飛べていればいいのだけども、実際はどうなんでしょうね。自分の評価は難しい。 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)