ブラックパンサー

監督:ライアン・クーグラー(2018 米)
アフリカの秘境にあるワカンダで産出される鉱石ヴィブラニウムは、全てを破壊してしまうほどのパワーを持つ。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。若くして王になったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、謎の男エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がワカンダに潜入しようとしていることを知り……。(Yahoo!映画より)
このところ立て続けにマーベル作品を見ていたが、一番面白くなかった作品。いろいろと納得のいかないことが多い。wikipediaには
この映画は黒人の監督による黒人を主人公にした映画として注目された。キャストや制作スタッフも大半が黒人であり、ヨーロッパやアフリカをはじめ世界中からアフリカ系のプロフェッショナルが集結していた(wikipediaより)
とあるが、黒人文化を理解しないままに作りました感をすごく感じるのはなぜだろう。と言って私も理解しているわけではないのだけども、少なくとも①怪しい人が王位継承権への挑戦に名乗り出ても止めない、②王様が無茶苦茶なことを言っても従う、③反乱は起こすが妻とは戦わない、の三点はおかしい。
 
①怪しい人がイチャモンつけてきても止めない
キルモンガーが主人公に挑戦する際はみんな戸惑いつつも「伝統だから」という雰囲気で流していた。最初の挑戦の時は日にちを限って受け付けるようなことを言ってたと思うので、この時「今日は受け付けてません」と言えば混乱は招かなかったはず。映画的には困ったことになるけども。
 
②王様の無茶振りに従う
ハーブを燃やすキルモンガーのことだけども、伝統を重視するなら王様を止めるべき。無理が通れば道理が引っ込むとは言うけども①では道理(伝統)を通しているので矛盾している。伝統という言葉を安易に使いすぎた弊害。
 
③反乱は起こすが妻とは戦わない
これについてはなんかもうよくわからない。家族が大事なの?妻と戦えないなら最初から意見を聞いておけ。家庭内で意思の疎通をはかれ。
 
というわけで、ふわっとしたアフリカっぽさだけで映画を作るのはどうなの?ポリコレとか、最近この業界もそういうのに厳しいんじゃないの?と業界風を装ってみたんだけども、興業収入でアベンジャーズを抜いてる・・・。アメリカ人はこれで良いってことなんですかね。細かいことは良いんだよ!的な。よくわかりません。