学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。(amazonより)
辻村深月の長編小説。読み始めは主人公のダメっぷりにイライラしていたが、読み進めるうちにこういう女子もいるんだろうなと思えるようになり、その辺りから一気に読んでしまった。主人公の世界が広がっていく感じが良い。
物語のタネあかしについては読んでいればすぐにわかる程度のものだと思うが、伏線がきれいにまとまっていて読後感がすっきり。