告白

巷で噂の湊かなえ作品を読んでみた。読んだ3作品の中では「告白」が話としては一番救いがないけども一番面白かった。と書くと私が人でなしのようだけども実際に面白かったので仕方がない。
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。(「BOOK」データベースより)
叙述トリックは、言われてみればそういう風にも読めるというものと、意識の有無を別として信頼できない語り手による供述というものがあって、まだ他にもあるかもしれないが、とりあえず無意識の信頼できない語り手が私の一番の好みらしい。 
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)