トラブルボックス/恋とスパイと大作戦

監督・脚本・出演:ウディ・アレン(1994 米)
出演:マイケル・J・フォックス
内容:アメリカ大使館での大騒動。
共産主義の国でスパイ容疑をかけられた旅行者を大使館に匿い、大使館関係者が国外へ脱出させるため作戦を立てる。と書くと、在イランアメリカ大使館人質事件を描いた映画『アルゴ』と間違えそうになるが、こちらはウディ・アレンによるテレビ映画で、まじめなところは一つもないので、間違えてはいけない。日本未公開作品。
未公開というからにはそれなりの理由があって、少なくとも日本の映画会社から見てこの映画は買いではなかった、つまりお客が入るとは思わなかったのだろう。そもそもマイケル・J・フォックスウディ・アレンという組み合わせに無理がある。映画を見る限り全くダメではないのだが、マイケルのファンがウディ・アレンを見たがるか、ウディ・アレン映画にマーティ・マクフライがはまるか、という話である。ただその難しい組み合わせにもかかわらず、なんとなくウディ・アレン作品としてはまとまっているので、全くの駄作というわけでもない。惜しむらくはヒロインがあまり可愛くないので盛り上がりに欠けることか。どちらかの余程のファンでなければ見なくてもいいかな。