借金を回収する話

最近は売掛金の回収に力を入れてます。小さな商売ですが30年以上やってると積もり積もった焦げつきが結構な金額になります。これについては半ばあきらめているというのが正直なところですが、売り上げを作るよりも売った商品の代金を回収する方が効率的なのではないか?という思いに定期的にとらわれるのです。
こっちの人は未払いのお金があっても、覚えてないのか気にしてないのか、お店に来て買い物をします。来てくれるのでその時に捕まえて話をすると、それなりに払ってくれます。もちろん言い訳をする人もいるし、あんまり古いと踏み倒す人もいます(古い売掛金をそのままにしておく店側も悪いんですが)。
もっともその時にお金を持っていてスパッと払う人は、まずいません。ほとんどの場合は「次の給料日に必ず!」ということになります。その後ちゃんと払う人もいるし、また督促しなくてはいけない人もいます。
長年ここで似たような仕事をしていて思うのは、庶民階級の人であれば(上流階級の人は口が達者で知恵も回り、基本強気なのでそういうわけにはいきませんが)、踏み倒す気でいる人というのはそんなに多くなく、お金を持っていないので結果として払えない、という感じです。なので変な話ですがその人がお金を持ってるときに回収に行けば大抵払ってくれます。ただ、一度に全額支払う、ということはまずありません。少しずつ支払って先延ばしにするのが長年培われたアイランド・スタイルです。もっとも日本で借金回収の仕事の経験があるわけではないので、どこも似たようなものなのかもしれません。と、「闇金ウシジマくん」を読みながら考えました。