監督:マイケル・ホフマン(2012 英)
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマンほか
内容:モネの贋作を売りつける。
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雇われ鑑定家(コリン・ファース)が鼻持ちならないメディア王(アラン・リックマン)にモネの贋作をつかませるよう計画する話。『泥棒貴族』のリメイクらしい。コリン・ファース、アラン・リックマンはそれぞれのキャラクターを違和感なく演じていてさすがである。キャメロン・ディアスは悪くはないけども欲を言えばこの役を演じるには年齢が離れすぎているように思える。
冒頭から説明される状況と作戦に則って話は進むが、鑑定家の話に乗る形でアメリカから連れてこられるアメリカ娘(キャメロン・ディアス)が出てきたあたりから、妄想へと暴走しがちな映像と相まってメディア王への評価がぶれてくる。この辺りで「信頼できない語り手」の可能性に気がつくと物語の結末も想像がついてしまうが、それを差し引いても話の展開は面白い。大げさに言えば観客が見せられている映像の真実性が怪しくなってしまう映画で、私好みである。オススメ。