マルサの女2

監督:伊丹十三(1988 日) 
出演:宮本信子津川雅彦丹波哲郎大地康雄三国連太郎ほか
内容:マルサの女、好評につき第二弾
国税局査察官に入った女性の活躍を描く第二弾。
三国連太郎の恰幅の良さと髪型は、亡なくなった父方の祖父に似ている。祖父はハワイで行われた息子の結婚式にファーストクラスの飛行機で乗り付けて白のスーツで現れたりする派手な人であった。プロボクサーだったり「兵隊やくざ」のモデルになったりと、どこまで本当か怪しいエピソードが盛りだくさんの人であったが、晩年はバブルもはじけておとなしく介護施設に入っていた。気性が激しいので二回くらい脱走していたけども最晩年は気がついたら亡くなっていた。こっちに来る前にお葬式ができたのは良かったのかもしれない。
ちなみにこの祖父のもっとも面白いエピソードは、若い時分に兜町で小間使いのようなことをしていて、毎日通う喫茶店でやけに気のあうお兄さんがいて仲良くしていたのだけども、戦争がはじまってそのお兄さんは出征し、会うこともなくなってしまった。実際そのお兄さんは戦争で亡くなってしまったのだけども、その後自分が養子だと知った祖父が実の親に会いに行ったら、そこには喫茶店のお兄さんの遺影が飾ってあったという話。すごく良くできた話であるけども父によれば本当の話らしい。
以上マルサの女2の感想でした。