紳士は金髪がお好き

監督:ハワード・ホークス(1953 米)
出演:ジェーン・ラッセル、マリリン・モンローほか
内容:ショーガール、フランスへ行く。船で。
ミュージカルは、普通にしゃべっていた人が突然歌いだしたりするのについていけないので苦手。ちゃんと見たのはチキチキバンバンくらい。子供向け、もしくは振り切れたコメディで歌っている様子も含めて笑えるものならいいんだけど。
この作品もミュージカルと知っていたら見なかっただろうけども、長く家に置いてあったのでつい見てしまった。歌の場面は多くはない。それでもやはり不自然と言うか、くどい。くどくて笑えるということもあるけども、そこはやはり狙ってないと笑えないし。またこの作品のミュージカル部分はなんというかすごく舞台っぽくて映画っぽくない。古いからなのか、監督の好みなのかは知らない。ハワード・ホークスてそんな監督だったか?
そういった苦手なミュージカル部分は置いておくとして、あらすじは、大金持ちの息子にプロポーズされたショーガールローレライ)は結婚式を挙げるために、親友のショーガール(ドロシー)と一緒にパリ行きの船に乗る。しかし実は大金持ちの息子の父(=大金持ち)はローレライが財産狙いで結婚しようとしているんではないかと疑っており、パリ行きの船に探偵を潜入させる。さて船旅と結婚の行方は?うん、まあ予想される結末から1ミリもずれはしないのだけども、ブロンドでお金大好き、ちょっと頭の残念なローレライと、ブルネットで恋愛至上主義、頭もしっかりしたドロシーの組み合わせがコミカルでちょっと楽しい。ただドロシーにばかり苦労させてローレライが痛い目を見ないのにはモヤモヤが残る。これがアメリカのブロンド観なのかしらん。