夜市

恒川光太郎の中篇小説集。大学生のいずみは高校で同級生だった裕司に誘われ、夜市へと出かける。道中で話を聞くと、裕司は小さい頃に夜市を訪れており、それが今夜も開かれることを学校蝙蝠からきいたという。一旦は呆れて帰ろうとするいずみだったが、公園の奥にある森で、夜市は本当に開かれていた。
著者の名前に親近感を覚えたから読んだ。短く、救いのない話だけども夜市てなんだ?という当初の疑問を忘れるほどには面白かった。と書くと少し大げさな気もする。ふわふわした怪奇小説というか。他のも読んでみたいが長編だと飽きるかもしれない。