浅田次郎の長編小説。
京は島原の置屋、輪違屋の芸妓である糸里が激動の時代に翻弄されながらも見せつける意地と誇り。
新撰組の芹沢鴨にまつわるエピソードを、女性からの視点でかつてない解釈をして組み合わせたサスペンス調の歴史ドラマ。舞台も話も面白く、文句を言うのは贅沢かもしれないが、どういうわけか緊張感が不足しがち。浅田次郎は登場人物に語らせるのが好みらしい。
- 作者: 浅田次郎
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