高野和明の長編ミステリ。
過失から人を殺めてしまった主人公が出所し、刑務官に誘われて過去の殺人事件の真相を追う話。死刑制度と冤罪という重いテーマがあるので硬い印象を残しつつも面白かった。
こういう、過去の起こったなにかを隠すことで読者に真相をわからなくさせる、というようなのもミステリと呼ぶんだろうか。まあ手がかりを追って謎を解く、という意味では間違っていないような気もするが。
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/10
- メディア: 文庫
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