出久根達郎の、スポーツに関する本にまつわるエッセイ。
明治の文豪、夏目漱石とスポーツは一見つながりがなさそうだが、ベースボールを野球と翻訳したのが正岡子規であり、それだけ野球の虜となり、日本に広まる基礎を築いたのが若き日の子規の隣にいたのが漱石である。縁がないどころではない。さらに木曜会でも門下生たちと相撲について論じたことがあるという。スポーツ選手だって小説は読むだろうし、作家がスポーツに興味を持っても不思議はないが、なんとなく意外な感はある。それだけ「文豪(=体が弱そう)」というイメージが強いのかもしれない。
ちなみに話は野球だけではなく、いろんなスポーツが載っている。
- 作者: 出久根達郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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