マーチ博士と4人の息子

ブリジット・オベール推理小説
マーチ博士の家には上品な妻と自慢の4人の息子が暮らしているが、メイドのジニーが見つけた日記には4人の息子のうちの一人が殺人鬼であることを示す証拠があった・・・。
物語は殺人鬼の日記とジニーの日記を交互に読みながら、読者はジニーの推理とともに犯人の影におびえさせられるのだが、作者は見えるものと見えないものをちらつかせながら(というと日本語としておかしいようだが)たぶん全ての伏線を収束させ、なおかつ読者の裏をかいていた。おすすめ。

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)