かなしばり

先日、夜寝ていたら金縛りにあった。
金縛りといってもオカルトな感じではなく、目は覚めたけども体が疲れていて動かない、という状態だと私は思っているのだが、それでも不快なことに変わりは無いので、通常は顔の一部など動く箇所に精一杯力を込めて動かすことでその状態から脱する。
その日も同じように動く箇所に力を込めてなんとか脱出。ただその日がいつもと違ったのはその後に窓の方から淡淡とした声が「大本営発表によりますと、O月×日〜」というラジオの音が聞こえてきたことである。ええっ、とさすがに驚いてあたふたしてたらやっぱり夢だった。
以上の話を会社でナオキくんに話し「それ怖いですね〜」ということになったのだが、ふと、マーシャル人にも金縛りはあるんだろうか?と思ったので聞いてみた。
マーシャル語の達者なナオキくんに、近くにいた従業員ライムに聞いてもらったところ、「しびれて動けなくなる」と少し表現に違いはあるものの、マーシャル人にも金縛りと同様の現象はあるそうだ。日本では幽霊が金縛りをかける、と言われていることを伝えると、マーシャルもデーモンが来たということになっているそうだ。どこの国でも似たようなことは起こるらしい。人間だもの。
ちなみにマーシャル語でその「しびれて動けなくなる」ことを1語であらわす単語はあるか?と聞いたところ、ライムは「しびれて動けなくなる」と答えていた。そのままだった。