陸軍中野学校の真実 諜報員たちの戦後

陸軍中野学校の卒業生を追ったノンフィクション？
かなり秘密が守られていたと思われる情報将校養成所の実際を、著者が卒業生から聞いて回る話。授業内容や卒業生のその後の話等。下山事件にも関わっていた（かもしれない）！話のくだりは少し胡散臭い。
陸軍中野学校の跡地は私の実家から徒歩数分の場所にあるので小学校に上がる前から知っている。当時は警察学校になっていたので、私が覚えているのは裾の広がった変なかたちをした壁に囲まれた警察学校だが、私がマジュロにいるうちに警察の病院になってしまった。
また私の祖父は陸軍中野学校の卒業生だと聞いているので興味があった。本文内にもあったが、祖父はまさに「黙して語らず」で、戦争の話は全く話してくれなかった。人伝に聞いた話では226にも誘われたとか、スパイと呼ばれるのを嫌ってたとか。名前でも出てきたら面白いなーと思っていたのだが、無かったので残念。

陸軍中野学校の真実 諜報員たちの戦後 (角川文庫)