逢わばや見ばや

出久根達郎の自伝小説。
完結編を既に読んでしまったのだが特別違和感はない。著者は集団就職で東京に出てきて古本屋の丁稚になり、世間に揉まれながら成長していく姿がほほえましいのは私が他の著作を多く読んでいるからというだけではないだろう。
読み終えてから知ったがこの作品は第1部、完結編は第3部で他に第2部があるらしい。確かに、ずいぶんと若い時期の話だけで終わっちゃったな、と思っていたのだった。