帽子収集狂事件

翻訳小説を読んでいると何かしら違和感を覚える表現が出てくるものである。この『帽子収集狂事件』では舞台となるロンドン塔のブラッディタワーとホワイトタワーがそれぞれ「血塔」「白塔」と訳されていたのがそれ。他になんと訳せばいいのかはわからないが、いかがなものかと思う。また古い訳だと日本語としても古いので二重に違和感を覚えることがあって、そういう場合は原文を読んでみたいと思わないこともないが、結局読むことはないし翻訳本はそういうのを含めて好き。
私が買ったのは下の写真と違って表紙にロンドン搭の見取り図とカラスが描かれてあって、より素敵だった。

帽子収集狂事件 (創元推理文庫 118-4)

帽子収集狂事件 (創元推理文庫 118-4)