don't worry

私の住んでいる首都・マジュロも人並みに不景気で店の売上もさっぱりだが、以前紹介したアルノ環礁のナールという島での商売は適当にやっている割に順調で、たまに商品を補給する。
この島の仕事はリーネルという従業員になんとなく担当させていて、彼はいつのまにか島に常駐するようになった。彼はパラオの高校に行っていた(真偽は不明)とかで他の連中と比べてすこしだけ頭が良い(カブトムシより少しマシ)ので任せてあるのだが、根っからのお調子者であるせいかいろいろと面倒くさい。現地でも新しい彼女を作ったらしく、放っておくとなかなか帰ってこない。
商品補給に当たってはリーネルが暇なときに必要なものリストでも作って持ってきてくれれば助かるのだが、そういう気の利いたことはかつて一度もなく、マジュロに帰ってきてから私が追加品リストを作る横で、後から後から商品を追加してくるので始末が悪い。今回もそのせいで無駄に何度も買い物に出かけたり、リストを4回も作り直したりする羽目に。
また昨日の時点で販売用のガソリンを購入していなかったので、何度も手配するようリーネルに言ったのだが、なんだかんだと手配せず、結局出発日である今朝、手配することになった。昨日は「don't worry, we have many time」とか言っていたのだが、今朝になるとなぜか切羽詰って私を急がせようとしていたので、彼の真似をして「don't worry, we have many time」と言ったら怒った。だから早くやれと言ったのに。とりあえず後ろから蹴飛ばしておいた。
また、いつも現地のリーネルと連絡が取れなくて困っていたので、今回は携帯を買って渡した。前借滞納当たり前のマーシャル人気質を鑑みてか、こちらの携帯はプリペイドカード($5〜20)による完全先払い制なので、リーネルにもこれは基本的に受信専用であること、かけたければ自分でカードを買うこと、もしなくしたら給料天引きであることをしっかり伝えた。買ってから昨日まで、顔を見るたびに「携帯あるか?なくすなよ?」と声をかけていた。そして出発する今日最後に確認したら、やっぱりなくしていた。
なんだかんだで今朝は大騒ぎだったがとりあえず船は出て行ったので今は一心地ついている。