「桶狭間の戦い」から「大阪の陣」まで、戦国史上名高い戦の詳細。
全て結果のわかっている現代から見ると関が原で東軍が勝つのは当たり前だが、例えば織田信長を本能寺の変で倒した明智光秀と中国戦線から引き返した羽柴秀吉が対峙した山崎の合戦では、秀吉の大返しが成功していなかったらそもそも山崎での合戦になっていたかどうかわからない。また物事の山場、落とせないところなどを指す「ここが天王山」という言葉も生まれなかった。これは日本史に限った話ではないけれども、歴史、というより今の世界は偶然の積み重なりによって生まれたものであることを再確認できる。
戦国10大合戦の謎―「桶狭間」から「関ケ原」まで、通説に消された真実 (PHP文庫)
- 作者: 小和田哲男
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/08
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る