法隆寺のなぞ、と聞けば蛙の話とか五重塔の鎌とか濡れ石とかいろいろあるわけですがこの本では中心を柱でふさいだ中門の話がメイン。結局仏教の古い様式が残っているのが法隆寺、という。他に五重塔の説明も面白かった。後半は建築の話ばかりだったが、伊勢神宮の式年遷宮の話とかもあってよかった。
ただ、私が最も期待していたのは本尊(光背が後頭部に釘で打ちつけてあるらしい)についてで、それについてはまったく触れておらずその点は残念。やっぱり梅原猛を読まないといけないのかな。
- 作者: 武澤秀一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 新書
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