僕の妻はシャルロット・ゲンズブール

監督:イヴァン・アタル(2001 仏)
出演:シャルロット・ゲンズブールテレンス・スタンプ
内容:僕の妻はシャルロット・ゲンズブール
シャルロット・ゲンズブールといえばセルジュ・ゲンズブールを父親に、ジェーン・バーキンを母親に持つという、生まれながらにしての有名人、フランス映画界のサラブレッドであることに異論を挟む余地はないことと思うが、久しぶりに見たら母親に似てきたように思う。てどちらもそれほど見たことないけど。で、その有名女優を妻とする主人公が、元元その有名人っぷりにうんざりしていた気持ちが「妻が女優ってどういう気持ち?」と聞かれた日を境に暴走しはじめ、妻シャルロットを疑い始める。というセルフ・パロディ(主人公とシャルロットは実生活でも夫婦)。神経質になっていく夫は少しウディ・アレンに似ていなくもない。
前半は平平凡凡な夫からみた自分と違う世界に住む妻、後半はでもやっぱりそれは夫の考え違いでした!という形で、全体にシャルロット・ゲンズブールの魅力によって成り立っているきらいはあるがそれはそれで悪くない感じ。劇中劇の相手役がテレンス・スタンプで、これが十二分に怪しくてよかった。