グランド・ホテル

監督:エドマンド・グールディング(1932 米)
出演:グレタ・ガルボジョン・バリモア、ライオネル・バリモア、ジョーン・クロフォード
内容:一流ホテルでみる人生の縮図
「グランドホテル形式」という言葉の元となった同時進行の群像劇。今ではそうでもないが当時は珍しかったのかしらん。主な登場人物は元人気バレリーナのグルシンスカヤ、傾いた大企業の社長プライシング、たまたま彼に雇われた速記者であり秘書フレムヘン、男爵を自称するフォン・ガイゲルン、プライシングの会社を解雇された上に不治の病を宣告されたクリンゲライン。グランドホテルでは異なる社会に属した人人がいろいろと交錯していくわけだが、それぞれが象徴的なキャラクターになっていて人生の縮図という言葉がぴったりである。全体に明るい話は少ないが、中でもクリンゲラインは(平民という立場がわかりやすいからかもしれないが)いろんな意味で凄まじかった。