ジョニー・イングリッシュ

監督:ピーター・ハウイット(2003 英)
出演:ローワン・アトキンソンジョン・マルコヴィッチ
内容:ミスター・ビーンがスパイに。
ミスター・ビーンで一世を風靡したローワン・アトキンソン主演によるスパイ・コメディ。英国のスパイといえば殺しのライセンスでありゴールドフィンガーであり007であるが、この映画もおそらく下敷きにしていると思うのだがいかんせん私は007をほとんど見ていないので確かなことはいえない。言えないながらもお約束と呼べるベタベタな笑いからおかしな方向に大きい悪役の野望やラストのオチに至るまで、観客を笑わせることに全力を傾けているのはよくわかる。いずれも笑えない人はまったく笑えないとは思うが、個人的には悪人を追いかけて本物の葬式の参列者たちを悪人と間違えてしまう辺りが特に好き。あの気まずい表情はミスター・ビーンで見慣れたものと同じである。あとジョン・マルコヴィッチが変な悪役を生き生きと演じていて笑えた。絶妙なキャスティングかと思う。