江戸打入り

三河土豪・鈴木家の若い当主の視点で描く北条征伐の話。
父・金兵衛を始めとして長男から六男まで計6人(一人は病死)を戦で失った武士の家に残されたのはそれぞれの妻たちと七男・金七のみ。松平と同格だった昔を偲ぶ女たちと最後に残った男として親戚に守られながらも頭角を現してしまう金七がおかしい。よくよく考えれば北条征伐から関東移封にかけて、徳川家とその被官にとって見れば天と地がひっくり返るような出来事で、その辺をうまく小説化している。ように思う。

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