山田風太郎のエッセイ。タイトルから想像されるのは死生観とかそんな内容だが、そればかりでなく多岐に渡って色々と書いていて楽しい。
死ぬことは生まれたときから決まっているのに何故人は死ぬことを意識しないのだろうかと思うが、実際は他に考えることが多いから、その段になってから焦ってしまうのかもしれない。理解していれば焦ることもない。生きてるだけで丸儲けを信条としている以上、死ぬまでただ楽しく生きていけさえすれば本望だが、今はそう思えても自分にお鉢が回ってきた時に同じように思えるかどうか、それは経験がないからわからない。いざというときに後悔しないで済むようにしたい。
- 作者: 山田風太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/11/05
- メディア: 文庫
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