中学生日記

なんだかすごく早く目が覚めた気がしたので思わず外に出てみたわけだがもう六時半だった。それでも日曜日の六時半というのは早朝といって差し支えない。朝の誰もいない感を久し振りに感じることはできるのか。今おそらく中野で一番中学生のような気持ち。
とりあえずカラスが興奮しているのかいないのかやけにうるさいので近所の公園まで移動。刑務所跡に作られたこの公園はただ広いだけの広場が特長という中野には珍しい公園。しかし着いてみたら広すぎたのかウォーキングを嗜む紳士淑女の社交場となっていた。恐ろしい。
公園は残念な結果に終わったがさすがに一箇所だけで諦めるのもアレなので川沿いを下って沼袋駅へ移動。途中川に鴨らしき鳥がいて驚く。
駅に着いてみるとちょうど駅のシャッターが開くところだった。開くの遅くないか?ちなみに目指しているのは氷川神社。小さい頃はよく行ったものだがなにぶん昔の話なので場所をよく覚えていない。しかし中学生なのは気持ちだけなので駅前の地図をみるという智恵はあるのだった。て地図見ただけで智恵を誇るのは如何なものかと思うが、実際中学生の私なら地図すら見ていないと思う。
それはともかく氷川神社に到着。ようやく誰もいない感を感じる。ビバ中学生、と思ったら神社の人が掃除していた。この氷川神社は戦国時代初期の関東のエース、太田道灌と豊島一族が戦った江古田原沼袋の古戦場跡で、その太田道灌が本陣を置いた跡だったりする。ちなみに豊島一族というのは豊島区に名前が残っているようにあのあたりを支配していた豪族。石神井城で負け沼袋で負け、最終的に小机城まで逃げて滅亡しました。この神社には太田道灌が勝利した際に植えた道灌杉が切り株だけ残ってます。沼袋を訪れた際には是非。
というわけで一応目的を達成したので川沿いを歩いて帰宅。この時点で自分も散歩という名のウォーキングをしていることに気付く。おかげで中学生気分は吹き飛んだ。