デキシード・ザ・エモンズ&ボブログⅢ世@渋谷クアトロ

第2回日米バカ対決と銘打たれた公演。前座にエノッキーというプチ・ボブログのような、でも音楽はカントリーとかロカビリーとかそのあたりというなかなかステキなおバカさん。ギターはテレキャスターで、いい音だった。
で、次がデキシー。端からアベジュリーのギタートラブルにより、ハッチーのドラムソロから始まった。やっぱりハッチーのドラムは潔くて好きだなぁ。結局ギターは交換したり直したりが続き、音が出たり出なかったりで最後までやりづらそうだったが、おかげでメインのテレの他にいつもサブとして置かれている箱ギターの音も聴くことができた。そこから考えるとおそらくコシのある音を思いっきり歪ませたいんだろうなと。でもやっぱりテレの方がいいなと。
演奏曲は7月に出るというアルバムから新曲を1〜2曲やったほかはいつも通り。しかしそもそも私が曲名を覚えてないのでアレなんですが、「I got money」「Love fly」「ライドン」はやった。あとハッチーの歌。You can't judge a book by looking at the coverかな。曲名覚えられないんだってば。見かけによらない。
トリはボブログⅢ世。確か去年の日米バカ対決のニュースを見たときにボブログの名前を見て「ちょっと前にはやった人だよな」と思ったのを覚えているが、見る前までの印象は大して変わらず。つまり見るのも聴くのも初めて。
基本は足でバスドラを操り、Fホールをガムテープで塞いだアコギ?をオープンチューニング(たぶんD?)にしてスライドしまくってヘルメットの中から叫ぶ、というなかなかの芸達者。ちょっと違うかもしれんけど現代のブルース。ミスタに見せてあげたい。すごくバカだけど上手い。
本題である「バカ」という観点からすると全体的にバカなデキシーに対して演奏の合間にバカなのがボブログであるように思う。具体的には「おっぱいスコッチ」「ココニノッテクダサーイと言って客を膝の上に乗せて演奏」「電飾付コスチューム」「光るギターケース」等。ただ速い曲ばかり一本調子だったように思えたのはアレだが、とりあえず気に入ったので帰りにHMVで一枚買ってみました。なかなか。