ブロードウェイのダニー・ローズ

監督:ウディ・アレン (1984 アメリカ)
出演:ウディ・アレンミア・ファロー
内容:ブロードウェイに生きる愛すべきコメディアンたちとそのマネージャー
ダメ芸人ばかり面倒を見るマネージャー、ダニー・ローズの物語。せつなさがこもるモノクロ作品。
ダニー・ローズの元芸人という設定や三流芸人への愛情はウディ・アレン自身が持っているものであり、またダニー・ローズが辿った道は自身のもう一つの人生であった可能性がある。そういった自らの過去への郷愁と訣別がうまく折り重なっているので、軽く湿り気を帯びた話になるのは止むを得ない。
そうはいっても最後を爽やかなハッピーエンドに持っていくところはウディ・アレンらしくて好き。あとヘリウムガスのくだりは普通におもしろい。