地球は女で回っている

監督・脚本・主演:ウディ・アレン (1997 アメリカ)
出演:エリザベス・シュージュディ・デイヴィスビリー・クリスタル、ヘイゼル・グッドマン、デミ・ムーアスタンリー・トゥッチロビン・ウィリアムズトビー・マグワイアマリエル・ヘミングウェイ
内容:ふとわが身を振り返ってみれば。
 ピンボケ俳優のくだり、ピンボケでもロビン・ウィリアムスとわかるのが笑えた。作中劇の主人公の名前が全てユダヤ系で笑えた。ジュディ・デイビスのヒステリックな役が笑えた。シング・シング・シングが流れる地獄も笑えた。そもそもウディ・アレンがモテモテなのが笑えた。作中人物に言われた「僕は分析医以上に君を知っている」かすごく笑えた。てかこの作品のネックなんかな。
 宗教についてもルーツについてもインテリについてもすごく自虐的だが同時に周りにも批判的な主人公は、要するに我儘故にどこにいっても嫌われている。自分も周りも傷つけていたわけで。それゆえに当然晴れの舞台にも付き合ってくれる人もいない。そんな大したことない現実でもスランプというケチのつき初めにはいろいろ考えさせられてしまう。不安は友人の死で頂点に達するが、それでもつまるところ問題点も解決策もわかっている。
 一口に言うと人生を振り返って「これでいいのかな?いいよね。」と反省混じりにつぶやく映画だと思う。本当に我儘でどうしようもないかもしれないけど、否定できない。男なんてこんなもんだ。