マルホランド・ドライブ

監督:デビッド・リンチ (2001 アメリカ・フランス)
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング、アン・ミラー
内容:真夜中に起こった交通事故の生存者は、記憶を無くしたが大金を持っていた
頭から人をイラつかせ、不安を煽り、狂気を増幅させるような映像だが、それが徹底していてなおかつ気が付けば物語に引き込まれるのでとても気持ち悪く(褒め言葉)、またこれぞデビッド・リンチだ!みたいなカラーがわかりやすい。俺を味わえ!みたいな。
この作品の正しい解釈が何であるかについては意見が分かれるところだろうし、いろいろあって然るべきだとは思うが、一口に言うとハリウッドの光と影。主人公達がいろいろと翻弄されるハリウッドという伏魔殿で、アパートの大家(アン・ミラー)はしっかりと根を張って生活しており、この点に製作者の皮肉な主張を感じる。あとは先に述べたようなイライラ・ハラハラを映像から味わえればそれでよし。