南條範夫の城にまつわる短編集。著者特有の情念に満ちた語り口の伝承、伝説は雰囲気があって素敵。
日本の古代道路について、どのように計画され機能していたか、またどうやって探すかまで丁寧に書かれている。フィールドワークの方法まで書かれている本は初めて読んだ。タイトルに偽りなし。
面白かったのは上総/下総の国名の逆転について。というのは、国の名前は京から近い方に『上』を付けるのが普通であるのに現在の千葉県にあたる地域は南側が上総、北側が下総で、普通に考えれば逆なんだけども、当時の東海道は相模国から海路で房総半島へ入る経路だったため、京に近いのが南で遠いのが北、つまり南が上で北が下、というように決まったのだそうです。へえ。
日本の古代道路を探す―律令国家のアウトバーン (平凡社新書)
子供たちに買った絵本。
絵本そのものは面白いんだけども和訳が余計な言葉を追加しているのが気になる。うちの娘は英語で読んでいたようなので気にならなかったらしいけど。